さかいクリニック・こんな症状はありませんか?
・・・インフルエンザ検査で陰性で、ただの風邪ですよと言われたがよくならない。・・・
妊娠中の女性は、ロタウイルスを得ることができますか?
寒い季節になると空気も乾燥し、さまざまなウイルスや細菌感染による上気道炎を起こしやすくなります。代表的な病気ではインフルエンザがあげられます。以前、まだ現在のように迅速検査が普及していないころは検査をしても結果がわかるまでに時間がかかり、結果が出るころには病状も治まってしまっているため、一般にはあまり検査は行わず、症状で判断することが多く、高熱、全身の関節痛、筋肉痛がひどければインフルエンザ、症状が軽ければインフルエンザ以外といった曖昧なところが多かったのですが、迅速検査が各病院で簡単にできるようになり、インフルエンザの診断が容易に行えるようになりました。その結果、熱が37度ぐらい(時には平熱でも)で、症状が比較的軽い場合でもインフルエンザが検出さ� �るケースもみられるようになりました。反面、抗インフルエンザウイルス薬の服用開始が発症早期が好ましいことも反映して、最近では発症後早期に来院される方が多くなりました。治療そのものは早期開始が望ましいのですが、検査キットの感度の問題で発症早期では例えインフルエンザでも陽性として検出されず、翌日再検査してはじめて陽性となる場合も多く見受けられます。このようなケースに対し、再検査が望ましい旨を十分に説明しないでただ陰性だからインフルエンザでないと説明すると患者さんは本当はインフルエンザなのに一般の感冒薬を服用し、なかなか良くならず、何日も高熱が続いてしまうこともあります。抗インフルエンザウイルス薬の服用が必ずしも最適、唯一の治療であるとは思いませんが、診断を確かに することはシーズン中にまた同様の症状がでた時の診断をする上でも重要です。検査で陰性であっても症状が続く場合は再診し、再検査をお願いしてみることも時に必要かもしれません。
・・・何となくだるい。よく頭痛が起きる。・・・
アレルギーの薬を服用の長所は何ですか?
花粉症のようなアレルギーの病気は鼻や皮膚の症状だけと思っていませんか?ご存知と思いますが、喘息のような呼吸器症状もアレルギー疾患ですし、原因不明の頭痛や倦怠感で来られ、検査の結果アレルギーが原因だったりすることもあります。また、花粉症で胃腸症状がみられることもあります。さらに女性に比較的多いのですが慢性関節リウマチに代表される膠原病が原因で微熱、倦怠感がみられることもあります。特に若い女性では甲状腺という新陳代謝にかかわるホルモン分泌組織の機能異常で倦怠感やふらつき感などがみられることもあります。症状だけで単なる風邪やストレスが原因と決めつけずしっかりと納得のいく診断を受けることを心がけましょう。
・・・湿疹がなかなか治らない。・・・
湿疹で診てもらい、ぬり薬をもらって塗っているがなかなか治らない。このような症状で来院され、精査したところ因果関係ははっきりしませんが内臓疾患や婦人科疾患が検出された例もあります。難治する皮膚病は内臓等の他臓器もしっかり調べる必要があります。
・・・単なるいぼだからとほっておいたらたくさんできてしまった。・・・
ほとんどのいぼはウイルス感染によるものですので放置しておくと大きくなったり、周囲に広がったりしてしまいます。小さく、少ないうちにしっかりと治療を受けておきましょう。
・・・日頃から何となくおなかの調子が悪い。・・・
ストレスや食事のせいだと決めつけていませんか。時にクローン病や潰瘍性大腸炎といった怖い病気(難病指定されている病気です)が潜んでいることがあります。軽く考えず一度専門医の診察を受けるようにしましょう。
・・・昔から胃が弱いし、いまさら内視鏡検査なんてこわいからいやだ。・・・
マッサージセラピストは何ですか
日本人はピロリ菌というばい菌が胃の中に寄生していることが多く、食後の痛み、腹満感、むかつきがみられるような方はほとんどの場合ピロリ菌がすみついています。放置していると徐々に胃の正常粘膜が変性脱落し、慢性炎症細胞浸潤、繊維化といった修復困難な変性がひどくなってきます。このことが将来的な症状の悪化やがん化への影響も危惧されています。
また、早期がんで発見され、一命を取り止める人はがんの症状ではなく、各種健診や胃十二指腸潰瘍や胃炎、食道炎などの症状で検査をしっかり受け、偶然発見される場合がほとんどです。健康を過信せず、勇気を振り絞って検査を受けるよう努めましょう。もしかしたらあなたも幸運にも一命を取り止める一人に含まれるかもしれません。
内視鏡検査は 以前に比べカメラがかなり細くなり、また技術的にも進歩していますのでほとんどつらくなくできるようになってきています。受けられた方の反応はバリウム検査でバリウムを飲んだ時の不快感に比べれば内視鏡検査の方が楽という意見やはじめて受けたけどイメージしていたものとぜんぜんちがって楽だった、これなら半年や年に1回ぐらい受けてもいい、というご意見をよく聞きます。怖がらず一度精密検査を受けることをお勧めします。
・・・最近、乳がん検診で触診のみでは有効でない? 乳がん検診や自己検診は必要はない?・・・
それは大変な誤解です。これにはいくつかの問題がありますが、もっとも重要と思われる要因の1つとして乳がんの大きさが考えられます。おおむね2cm以上の大きさになったがんはある程度自分でもみつけることも可能になります(もちろん1.5cmぐらいやそれ以下の大きさでも自分でみつけて来られる方もいますが)。そのため2cm以上の大きさになった乳がんの人は検診を受ける以前に自分でみつけ、医療機関を受診します。では2cm以下の乳がんの場合ではどうか。特に1cm以下の乳がんを触診のみで検出するとなると専門医でも困難を要します。さらに乳がんになる方のなかには乳腺症といって乳腺の変性疾患で乳腺が全体あるいは部分的に硬くなる病気を併発しておられるかたも多く、そうなるとさらに困難を極めます。そこ� �診断精度の向上のため、乳腺の超音波検査や乳腺レントゲン検査(現実的にはレントゲン検査は石灰化を伴わない1cm以下のがんの検出は困難で、個人的な意見としてはレントゲン検査よりもはるかに超音波検査の方が有用と思ってますが)が補助検査として有用です。今後の乳がん検診はそのような背景からマンモグラフィ(乳腺レントゲン検査)が導入されてきています。話を戻しますが、乳がん検診において自分で気づかずに過ごしている1cmから2cmぐらいの大きさの乳がんの方の検診受診率は決して多いものではないと考えます。そうなると、たとえ検診を受けたことによって早期がんがみつかり、幸い一命を取り止めた方が何人かいらしたとしても全体の母数が多いため、有効な検出率が得られず触診のみの検診は意味がないと結論 されてしまいます。ただ、もちろん触診のみの検診よりはマンモグラフィを導入した方がより良いし、自己検診はもっと重要だと思います。変化を知るためには変化する前をよく知らなければなりません。そのためにも今はがんはないと思っていても日頃から自分でよく胸に触れ、自分の胸をよく知っておくべきでしょう。
・・・血圧、コレステロール値が高いけど、特別症状がないから薬は飲まなくてもいい?・・・
確かに内服を続けなければならなくなる場合が多いし、薬の副作用も注意しなければなりませんが、高血圧を放置しているとポンプとしての心臓が高い血圧に打ち勝つようにして働かなくてはならないため余計な仕事が必要になり、心臓の筋肉が肥厚したり、動きに異常をきたしたりしてしまいます。車で言えばオーバーヒートしたようなものです。血管も高い血圧に打ち勝つように壁が厚くなったり、打ち負けてもろくなったりしてしまいます。高脂血症の場合も血管によごれが付着し、詰まってきてしまいます。これら血管の変化はちょうど新品のホースがやがて使い古してボロボロになり、内腔には汚いものが付着し、詰まった状態に似ています。これら変化は本人が気づかない間に進行し、しかも一度変化してしまった� ��のは元に戻りません。本人が気づく時は往々にして脳出血、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞といった大病になってしまってからということになります。また、たとえ大病を患う前に治療を開始したとしても長年放置してしまった後では前述のような変化が起きてしまっていますからこれら大病になる危険性は変わらず高いままとなってしまいます。はじめに記述したような長期服用、副作用といった負の要因と、しっかりとした治療を受けることによる延命という正の要因を比べた場合、やはり正の要因の方が強いと考えます。薬も全体的な医療の向上に反映され、より効果的で安全性の高いものが開発されてきていますので、高血圧症や高脂血症といった成人病を指摘されたことがあるものの特になにもせず放置している方は一度医療機関� �受診し、相談してみた方がよいでしょう。また、現在異常かみられない方も日頃から定期的な血圧の自己測定、食事、生活管理をしっかりするように努め、異常がみられるようであれば医療機関での定期的診察を受けるようにしましょう。
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