THE　EDGE　NEWS 
・バーベルは太い方？　細い方？
・ウィダー原則：アイソテンション法
・体脂肪率を正確に知るには
・パンにはつけるものは？
・チョコレートの痛み止め効果
・クレアチンの新たな効果
・今月の誤解：ノーカロリードリンクは太らない？
・スナック食品をより健康に
・ファーストフードと脳卒中の関係

以下、それぞれを解説
・バーベルは太い方？　細い方？
　ベンチプレスなどを行う場合、バーベルの太さを意識したことはあるだろうか？
　バーベルには太いものと細いものがあるが、実際の研究で、細いもののほうが筋活動は増えることが示されている。
　実験では直径1インチと2インチで比較した所、細いタイプのほうが35％胸筋の活動量が大きかった。
　今ではほとんどのジムで細いタイプがおかれているだろうが、たとえ太いバーベルが使える場合でも、ベンチプレスなどでの多用は避けよう。

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・アイソテンション法
どんな方法か：
　筋肉を思い切り強く収縮させるテクニックで、特に自分で負荷をかけて行うことが多い。
　たとえば、両手のひらを胸の前でできるだけ強く押し付ける、という方法だ。
研究報告：
　テキサス大学の研究で通常のトレーニングと徒手抵抗によるトレーニングを14週間行なって比較した。徒手抵抗トレーニングではパートナーが抵抗を加えた。その結果、筋力の伸びは同様であったが、筋サイズはアイソテンションが加わった徒手抵抗群のほうが大きかった。
適用法：
　各ボディパートのワークアウト中、または直後にアイソテンション法を行なってみよう。ターゲットの筋群を刺激する1～2種類の種目あるいはポーズで、筋肉を強く収縮させた状態を5～10秒保持。これを30～44回行う。

・体脂肪率を正確に知るには
キャリパーや体脂肪計、あるいはその他様々な測定装置があるが、しかし実のところどれをとっても正確な値を知ることはできない。生体の体脂肪値を実測することは出来ず、結局推定にすぎないのだ。一般の体脂肪計では3～4％程度の誤差がある。更にその程度の精度を出すのですら、適正な条件下(体内水分や時間帯など)で行う必要がある
　最も正確に知りたければ生理学的な計測を行うほかはなく、大学の運動科学、生理学、キネシオロジー学科で体脂肪測定テストを行うか、研究の被験者登録ができるか訪ねて見るほかない。
　そうでなければ体脂肪率にこだわるのはやめるべきだ。
　現実的に体脂肪率の変化を知りたければ、体の複数の部位――胸、上腕、腹部、ウエスト、臀部、大体上部、カーフから幾つか選び3回計測を行う。そして測定値の差が2mm以内の数値を選んで平均値を出す。
　これを3週間ごとに実施して判断材料にしよう。

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・パンにはつけるものは？
　減量を行うなら、高カーボの日以外はパンは諦めるべきだ。しかし筋量アップを目指す場合は炭水化物を十分摂取する必要があるだろう。その時、パンにつけるものとして、何も付けない、以外の選択肢――オリーブオイルをつける、というのが薦められる。
　オリーブオイルには不飽和脂肪酸が多く含まれ、コレステロール低下、心臓病リスクの低下などの効果がある。また不飽和脂肪酸は運動中のエネルギーとして使われやすい。さらにGI値を低下させ、インスリンの急上昇を防ぐ効果がある。

・チョコレートの痛み止め効果
　シカゴ大学の研究で、げっ歯類にチョコレートを与えた所、熱に対する耐性が高まった。これは人間にも当てはまると考えられる。　180kgのデットリフトの後など、不安や痛みを和らげるために利用できるだろう
　ただし、やたらと食べるような不健康なことはNG

・クレアチンの新たな効果
　サンパウロ大学の研究で、被験者にクレアチン10gか、または同量の偽薬を3ヶ月間摂取させた。同時に毎日有酸素運動を行わせた。結果、クレアチン群は血糖値低下が見られた。
　その理由はクレアチンには血中のグルコースを筋肉に送り込む働きがあるからだ。そうすれば筋サイズの増加と主に、持久力の向上効果が得られ、体脂肪減少効果も期待できる。なぜなら血中グルコースが筋肉に送り込まれれば、脂肪に変換されて蓄えられる量が減るからだ

肥満についての意見

・今月の誤解：ノーカロリードリンクは太らない？
否である。
体づくりを目指すならば、ノーカロリーのコーラなど、人工甘味料を用いたドリンクは排除すべきだ。
『Diabetes Care』誌2009年4月号に掲載された研究によると、ダイエットソーダの摂取とメタボリックシンドローム、または2型糖尿病発症の間に大きな関連性が認められた。
この理由は、脳は甘みを感知すると、それだけでインスリン分泌を促す。しかし実際はエネルギーはないので代謝反応がショートして脂肪燃焼の低下を引き起こすからだ。

・スナック食品をより健康に
悪名高きトランス脂肪酸の害は、心臓病発症リスクなど今更語るまでもないが、それに代わる添加物が今着目されている。
(そもそもトランス脂肪酸は食品の保存性の上げたりするために添加されるため、それに代わるものがあれば点火の必要がなくなる）
代わるものとして期待されるのがイヌリンやオリゴフルクトースという食物繊維である。
ブラジルの研究で、幾つかのスナックフードではトランス脂肪酸をこれらの食物繊維に置き換えることが出来ると報告されている。その場合食物繊維は7倍、GIも25％低下し、さらに味も良くなったという。

・ファーストフードと脳卒中の関係
アメリカ心臓協会の2009年の国際脳卒中会議で発表された研究では、
テキサス州ニュエセス郡を64の区域に分けて調べた所、ファストフード店が33店舗ある区域に住む住民は、12テンポ以下の住民より脳卒中の発生率が15％高く。さらに1店舗増えるごとに住民の脳卒中発生率が1％上昇すると結論されている